タイトルには
クライマックス突入!と書かれております。
第65回は
『その手を』です。
表紙は赤飯ビーチなのか、まだ海水浴シーンではない海辺に、
秋姫のクラスメートたちがたくさん遊びにきています。
制服姿のまま、鞄を無造作に置いたままで。
奥には金ちゃんやモミジちゃんもいます。
が、秋姫はおらず・・・。
みんなのいる風景のその上、空には、
『会えなくても ずっとずっと 友達だから』あ、秋姫ーーーーーっ!・゜・(ノД`)・゜・
前号でついにあまきつねに変化してしまった秋姫。
その変わり果てた秋姫を見つめる瞬ちゃんの脳裏には、
体育祭のダンスの衣装を作るのに、瞬ちゃんの肩幅を測っていたあの日の秋姫が浮かびます。
秋姫のもつメジャー。
瞬ちゃんの肩に手を置く秋姫。
「いつか上手になったら 作ってあげるね」まっつんに習うと言っていたパンの話・・・。
秋姫はこの時に瞬ちゃんへの恋心を自覚した訳だけど、
瞬ちゃんにとっても、すごく大切な時間だったんだね(´;ω;`)
でも、今瞬ちゃんの前にいるのは瞬ちゃんの2倍はある大きな異形の狐。
口からは喰らった自らの影が零れ、秋姫の面影は微塵もありません。
瞬ちゃんの周りには見習いたちもただ、秋姫の変わり果てた姿を見つめるばかり・・・(;_;)
狐なのに、秋姫の黒髪が残っているのがなんかショック・・・・。
次のページではさらにショックな秋姫の姿が。
いや、もうこれは秋姫じゃないのかな・・・あまきつねなのかな・・・(´;Д;`)
「ギイィィアア」急に苦しみ始めるあまきつね。
自らの影を飲み込んだ喉を苦しそうに抑えています。
「ギィィィィィ・・・」この呻き声がもう、秋姫とは違い過ぎて(;_;)
「次郎坊 これは一体」と驚く三郎坊に、
「知るか」と瞬ちゃん。
「ヒグィィィ」「おい秋姫っ 黒い狐が中で暴れるのかっ
無理するな 吐き出せっ」うめくあまきつねに瞬ちゃんがためらわずに触れます。
「グルルルルルルルル・・」もう、すっかり獣の鳴き声を上げるあまきつねに秋姫の面影なんかありません(つд⊂)
それでも。
それでも、瞬ちゃんには、秋姫が見えるようで。
初夏の緑の中でしょうか。
うつむきがちに自分の三つ編みを両手でいじって秋姫の姿が・・・っ!。゚(゚´Д`゚)゚。
瞬ちゃんは、あまきつねの獣となったその手に自分の手を重ねます。
「そろそろ行くか」瞬ちゃんの言葉に応える秋姫の声はありません。
「グゥゥゥ・・・」「天狗道へ」(゚ロ゚;)エェッ!?
あっさり言った言葉にかまわず、瞬ちゃんは見習いたちの方を振り返ります。
「おい お前ら しっかり・・・」そこにいる7匹の動物たち。
兎と鹿と猿は涙をこぼしています。
この時、瞬ちゃんは何を思っていたんだろう・・・?
言葉を、声を、失う瞬ちゃん。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・ぞ・・・」本当は、しっかり頼むぞだとか、行くぞ、だとかそういうことを言おうとしたんだと思うんだけど、
瞬ちゃんは見習いたちを見て言葉を紡がずに口をそっと閉じ、
そして、静かに微笑むのです。その微笑みに何かを察したらしい見習いたち。
「次郎防っ!」叫びますが、見習いたちの姿は反転し、
あまきつねは窓を破って外に飛び出します。
その傍らにしがみついている瞬ちゃん!
外には、康徳様が・・・っ!
康徳様が大粒の涙をこぼしながら、
「瞬よっ 必ずっ 戻って」瞬ちゃんに自らの錫杖を渡します。
もう、ここ・・・
康徳様の涙が切なくて、それを見た瞬ちゃんの表情が苦しくて。゚(゚´Д`゚)゚。
康徳様の気持ちを思うと本当につらくてつらくて・・・。
最愛の娘は自分の獣の血のせいで天狗道に堕ちなきゃいけないとか、
大切に育てた瞬ちゃんも一緒に行こうとしているとか、
もう、康徳様が可哀想で・・・っ!。。゜゜(´□`。)°゜。
涙をこらえるような瞬ちゃんの表情が・・・゚゚(´O`)°゚ ウワーン!!
それを割れた窓の向こうで見上げる見習いたち。
ただ、泣きながら見ているしかできない見習いたちも可哀想・・・。
空にはあまきつねの叫び声のような声が響きます。
ギイイイイアアアアアア月に到達したあまきつねは伝承通り月を喰らいます。
あまきつねに喰われ、黒く穴が空いたような月。
その黒い染みのような中は奈落の穴のようで。
「きた・・・」
「最後の天狗」
「緑峰山太郎坊」月の中なはずなのに、そこは鋭く尖った岩山のようなものに囲まれた不気味な空間で、
不気味な声が響いています。
「お前も」
「一度 堕ちたが最後」
「永劫」
「この天狗道で」
「我らと」そんな空間の中にあまきつねにまたがって錫杖を持った瞬ちゃんも堕ちていきます。
「ここで・・・」
「ここで・・・」
「我らと 同化を・・・」最後の天狗を待っていたという、天狗道の中にうごめく影たち。
それは無数の手となり、秋姫と瞬ちゃんをひきずりこもうとします。
「永劫・・・」
「永劫・・・」「くっ!!」瞬ちゃんが秋姫に群がる影を錫杖で払います。
「うぬぬ・・・」
「何奴」
「人か・・・」
「何奴・・・」
「人じゃ・・・」
「面白い・・・」この後、
「こやつか・・・」と影が言っているのですが、
天狗道に堕ちた天狗ってなんなの?(゚д゚lll)
みんな同化しちゃってるの?
こやつかって、秋姫の影が瞬ちゃんを天狗道に堕とすようなこと言っていたことに呼応しているんだよね?
てことは、みんなで一つの感覚を共有してるってこと?
ていうか、天狗道って何なの?!
「ギイヤァアアオオォォ・・」地獄のような空間に突然響く獣の絶叫。
秋姫が、口から、炎を吐いて、自分に群がる影を焼き払います∑( ̄Д ̄;)
いや、自分に、じゃなくて、瞬ちゃんに群がる・・・だよね。
辺り一面が火の海となりますが、
炎の中でうごめく影たちは笑っています。
「フフフ・・・」
「なかなかやるのう・・・」
「太郎坊・・・」
「太郎坊・・・」
「ヒヒヒ・・・」フー、フー、と怒っている異形のきつね。
そのあまきつねに乗っている形の瞬ちゃんは・・・、
そっとあまきつねの黒い髪に手をやります。
「秋姫」そっと呼びかけます。
その下では、炎に焼かれることもなく無数の手が元のようにうごめきます。
「面白い」
「太郎坊」
「永劫・・・」そんな絶体絶命であろう状況の中で、瞬ちゃんは静かに言います。
「お前がいくら強くても 傷つくようなことはするな」2人の周りには不気味な黒い手が数え切れないほどで、今にもからめとられそうです。
そんな中、ようやくあまきつねとなった秋姫が瞬ちゃんを振り向きます。
「俺は 男だから」
「100年先もずっとずっと」
「俺が守ってやると決めているから」幼い頃の2人は草むらの中にいて、
泣き顔の幼い秋姫の手を、天狗装束の幼い瞬ちゃんがひいています。
・・・(;д;) ヒック
瞬ちゃんーーーーーーーーーっ!!!!!!!!ここでか!ここではっきり言うのか!!
ずっと瞬ちゃんの気持ちがわからなくてやきもきしてたけど、
なんだよ!もう最初の最初から秋姫が好きなんじゃんかよー!
それも、ものっすごく好きなんじゃんかよー!。゚(゚つд⊂゚)゚。
もう、恋なんか通り越して愛だよ!
タケル君との恋も応援しちゃうし、鬼にも生身で立ち向かうし、
天狗道だって躊躇わずに一緒に来ちゃうし!
どんな姿の秋姫だって受け入れちゃうし!!
子供の頃から秋姫を100年先も守るために天狗になろうとしていたとか、もう、無償の愛だよ!
なんて一途なの!?。゚(゚´Д`゚)゚。
瞬ちゃんー!大好きだよー!!
瞬ちゃんの想いにキュン死に寸前となりましたが、
次の展開に本気で倒れそうになりました。
天狗道の外、見慣れた山並み・・・
「来週 またお祭りなん?」
「ほら 今の町長さん お祭り好じゃけん」
「毎日でもやりたい言うてたもんね」誰と誰の話声なのかわからないまま、町の風景が描かれています。
「赤沢化粧品本店」との看板のあるビル。
ビルの上んは大きな狐の像が・・・。
「あんたとこの孫 来年高校かな」
「ふふ うちはお母ちゃんのときから代々群青高校だからね」立派な駅舎には「緑峰山貝塚駅」の文字。
( ̄△ ̄;)エッ・・?
場所はまた移り、田舎の町並。
「神谷さん 暑中見舞い来とるよ」
「ん おおきに」「なんや最中か・・・ あいつポチャやからしわ入らんのう
あいかわらずモテとるの~ ムカツクわ」(゚〇゚;)なぬ?????
そのハガキには明らかに年をとった最中ちゃんがワイルド過ぎる男性と
おそらくバーベキューなんかやっている写真。
「うらら~ 生きとるか~ 新しい彼氏できてん」とか書かれている・・・。
んんん?????
時間、飛び越えたーーーーーーー!!!!!!!しかも数十年!!!!!「おいタケルー 冷凍の宅配来とるやないかー 片付けとかんかい」暗くてよく見えませんが、着物姿の女性・・・。
これって、うららちゃん・・・(゚゚;)
「んー」奥から呼ばれたタケル君らしき声。
この2人、結婚したんだね・・・。
「・・・ できた」扉の向こうから聞こえた声に、
「へっ」と声をあげたうららちゃんらしき女性の横顔にはしわが刻まれ。
しかし、年齢にそぐわないような軽快な動きで駆け出します。
「ほな猪か狐に言うてくるでっ このへんブラブラしとるやろっ」「ふい~~~~~」タオルで汗を拭う年配の男性。
その前には、9本の錫杖と2本の薙刀。
錫杖の上には狐、狸、兎、猿、鶏、猪のお面。
おそらく見えていないけれど鹿ともしかしたら獏のお面もあるかも。
それらを作り上げたであろう年配の男性はタオルで汗を拭いながら言うのです。
「おまたせ 瞬君 刑部さん」タ、タケル君!∑(゚ロ゚〃)
これって・・・。
これが、瞬ちゃんがタケル君に頼んだ、タケル君にしかできないこと・・・っ!
一気に時が進んだ緑峰町から遠く離れて、場面は天狗道の中の2人に戻ります。
秋姫の面影なんて微塵もないあまきつねの顔。
もう、表情もありません。
そのあまきつねの顔に自分の額を寄せて、瞬ちゃんは、
「大丈夫だ 秋姫」瞬ちゃんに顔を包まれ、あまきつねの目に穏やかな光が。
ずっと獣の表情だったあまきつねが、静かに目を閉じます。
このシーン、すごく好き・・・( ;∀;)
ピシピシピシ ピシピシピシ突然何かが裂ける音がして、空間に八角形に亀裂が入っていきます。
次の瞬間、開いた穴に、 巨大な天狗が・・・っ!!
「何奴っ」
「何奴じゃっ・・・」
「徳を積んだ天狗は入れんはずじゃぞ」ざわめく天狗道の影たち。
「大天狗 緑峰山瞬臣坊よ」巨大な天狗は烏天狗で、黒い羽で、甲冑を着ています。
え?誰?なんだって??
欄外には
「時を越え、緑峰町から現れたのはー?」となっています。
10月号はここで終わりです。
・・・。
・・・・・・・・・・・。
なんて怒涛の展開なんだ・・・( ̄O ̄;)
秋姫があまきつねに変化しちゃったと思ったら、瞬ちゃんと天狗道行っちゃって、
こんな時になって瞬ちゃんがようやく自分の気持ちを言葉にした! と思ったらば、
緑峰町では数十年経っちゃってて、
そんでもって、大天狗・瞬臣坊ってなんなの!?
予想できない息もつかせぬこの展開・・・。
今は最終回まで読んでいるので、この後の展開もわかっている訳ですが、
10月号を読んだ直後はショックでショックで・・・。
だって、秋姫と瞬ちゃんが戻ってきても緑峰町は数十年経っているんでしょ!?
もうあの暢気で楽しい高校生活が見れないんでしょ!?
そんなのいや~~~~。・゚゚・(≧д≦)・゚゚・。エーン!!
そんなことを思い、こりゃ終わる終わる言われてたけど、
本当に最終回が近い・・・っ!とひしひしと物語の終焉を感じたのでした。
それもまた、感想を書くのを躊躇しちゃう一因であったりした訳で・・・。
当時は時を飛び越えて年をとってしまったみんなへのショックの方が大きかったのですが、
でも、今読み返すと、瞬ちゃんのはっきりとした言葉にもう・・・っ!・・・っ!
瞬ちゃんてば、なんなの~~~~!
あれほど人をやきもきさせて!
はじめから秋姫が好きなんじゃんよ~!O(≧▽≦)O
これを知って1巻から読み返すと、
瞬ちゃんは秋姫のことばかり考えていて、最初から秋姫のことが好きなように見えるから不思議。
『町でうわさの天狗の子』は、こうやって話が進んでまた戻ると、
色んなことがわかって印象が全くかわるからすごい作品だと思います。
それにしても瞬ちゃん。
本当に秋姫のことが大切なんだな~(*^^*)
秋姫のために天狗になろうとしていたんだね!
やっと瞬ちゃんの想いが言葉で確認できた!(*´ω`*)
あと、この回では康徳様に何度でも泣いてしまう。
康徳様の涙と、それを見る瞬ちゃんの表情・・・。
これは文章では表せないので、その目でお確かめください。
泣きます・・・。
この二コマだけで、確実に涙腺崩壊します(/_;)
最終回まで読むと、この回は後日談ともとれますね。
ショックで仕方なかった数十年後の緑峰町はあの人この人のその後がわかります。
赤沢ちゃんは三郎坊とゴールインして、自分ちの化粧品屋をだいぶ大きくしたらしく、
それってのは三郎坊の稲荷の力もあるようで(#^.^#)
町長さんはきっとユカリ君で、この辺は保守的で世襲的なところがあると思われるから、
きっときっとミドリちゃんと結婚したと思われ(#^.^#)
最中ちゃんはあのまんまぽっちゃりモテモテ人生歩んでいるようで、
一番はっきりしているのはうららちゃんとタケル君は結婚している!
この数十年後の世界には秋姫と瞬ちゃんはいないけど、未来に違いないもんね!
みんな幸せそうで良かった(*'ω'*)
それにしても怒涛の展開だった・・・。
最後、瞬臣坊なる大天狗が出てきた時には、
突然にロボットもので言ったら合体ロボが出てきたような感じでした。
物語は、あと2回で終わります。